ニューヨークを歩こう  2004年9月19日〜26日
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 9月23日 『F・R・E・N・D・S』のアパート探しとSTOMP


 グリニッジ・ヴィレッジ

今日は、アメリカTBSのドラマ『フレンズ』のアパートを探しに行きたくて、そのアパートがある、グリニッジヴィレッジ地区へ。

またもや朝5時には目が覚める・・・。今回の旅行はかなり大まかに決めていて、「さぁて、今日は何をしようか」状態なんだけど、毎日5時には目が覚めちゃうから、1時間くらいガイドブックを読んで、今日の行動を決めるの。それが、ちょうどいい感じでよかった。

ガイドブックを読んでもう一回寝る。9時前に目が覚めて、用意をして出掛けることに。ニューヨークはいつもどこかでサイレンの音がしている。夜中だろうが、朝だろうが。でも、このアパートは街中にあるけどなかなか静かです。

一歩外へ出ると「ニューヨーク」って感じなんだけどね。毎日macy'sの看板を見るたびにそう思う。そうそう、macy'sは今日からクリスマスツリーの電飾を付け始めました。まだ、ハロウィンも終わっていないのに。

 ベーグル、うまっ!

朝食はチェルシーにあるチェルシー・マーケットへ。この地区はさらに小さく絞ると「ミート・パッキング・ディストリクト」と言うの。昔は肉の卸売店が立ち並ぶエリアだったからとか。今はレストランやブティックも進出しています。人気のラウンジやクラブも点在しているので夜になるとまたにぎわう街だとか(昼しか行っていないから知らないの)

チェルシーマーケットは、ちょっと見つけづらかったです。工場?倉庫?そんな建物の1階部分が改装されてパン屋さんやキッチングッズや雑貨のお店が並んでいるの。倉庫なのでちょっと暗いのですが。そんなに大きくないので端から端まで一度見てみることに。
食べ物の香りが充満しています。

その1軒ベーグルを食べることにしました。オーランドの空港でおいしいベーグルを食べてから、海外へ行くと何度か食べているの。N.Y.はベーグルにクリームチーズを挟むのが主流みたい。私は、クリームチーズだけというのはちょっと苦手なので、ツナにしてもらいました。だんなの人は悩んでいると・・・、サーモンのようなものを発見!そのサーモンとクリームチーズのミックスを挟んでもらいました。サーモンのような魚は「ロックス」という淡水魚です。辞書で調べたけど載っていない・・・これはサーモンのことなのかな?

ベーグルうまい。

 アメリカンシットコム「フレンズ」

マーケットの中にキッチン雑貨のお店をのぞいてみたの。どこかのHPかインテリア本の中で「アメリカはル・クルーゼが驚くほど安いから重たいけど買っちゃった」と言うのを読んだことがあって、「安いって言ったってどんなんよ!」って思ってこの目で確かめたかったのですよ。でも、ここにはなかった。

チェルシー・マーケットからフレンズのアパートまでちょっと距離はあるけど電車に乗るほどでもなかったので散策しながら歩くことに。でも、こういう散策こそが大事なのだよね。海外街歩きって。
途中、ボタムのアンテナショップを発見したのでチェック。おっされー。でも、ここでも日本人発見!(N.Y.はどこでも日本人を見かけます。しかも母娘という組み合わせが多い。パッケージ旅行より個人旅行が楽しいN.Y.だからかな)

途中でレターセットやクラフト雑貨を扱った小さなお店に入りました。猫が気持ちよさそうに机の下の椅子で寝ていたの。手を出したら、つかんで噛むんです。大きいのにまだ子猫みたいなしぐさ。アメリカとかって平気で店内に飼い猫がいたりする。さっきのマーケットの花屋さんにもいた。いいねぇ。

ショップカードを見たらその猫ちゃんのショップカードでした。愛されてるぅ。

何度か道を迷いながら、やっとのことで発見!とても静かな通りにありました。なんとなくもっと大通りに面しているような気がしましたが、まさしくここ!下はレストランでした。(あのカフェではありません)
あのCentral Peakカフェが実際にあったらもっと楽しいのに♪

この、グリニッジ・ヴィレッジはゲイの街でもあります。店先に七色のレインボーフラッグが掲げてあると、「ゲイグッズも扱ってますよ、ゲイ歓迎」の意味とか。オープンであっさりしていていいですね。

 STOMP探し

次は、STOMPに行けたら、オフィスボックスでチケットを買って見に行こうと思っていたの。このフレンズのアパートからSTOMPまで、またもや電車の便が悪いところ。うぅむ。バスの乗り方が分かればいいんだけど。
ちょっとマックでトイレ休憩を取っているときにガイドブックとにらめっこ。よし!歩くぞ。と。

マックの近くには、ジャズで有名なブルーノートがありました。グランドピアノを模った大きな看板。また歩いていくとニューヨーク大学がありました。ここは学生街だからきっと本屋さんや文房具屋さん、安いカフェなんかもあるんだろうなぁ。
かなり歩きました。STOMPに着いて、今日のチケットを聞いたら、$60と$35のチケットがあるとのこと。迷わず、$35のチケット2枚。オフ・ブロードウェイのチケットも取ることができて、良かった。開演は20時。

STOMP公演の劇場ORPHEUMの近くにTOY TOKYOというショップがあったので覗いてみる。ヲタクのフィギュア売り場だった。パンダーZもあったよ!アメリカでも人気なんだ〜パンダーZ!
かなり歩いたので、ちょっと汗ばんで、お腹もすいたぁ。

場所をがらりと変えて、セントラルパークの西側。アッパー・サイド・ウェストへ地下鉄で行きました。アッパー・サイド・ウエストには日用品を売るグローサリーショップが何軒かあるのでそのひとつに行こうと思いまして。ついでにランチ。

ランチはGood Enough to Eatでしました。ガイドブックには「アメリカの家庭の味を再現したアーリー・アメリカン調のお店。安い、おいしい、かわいい三拍子揃っている」と書いてあります。朝起きたときに、ガイドブックで今日の食事を決めるのにチェックするのが「予算」の欄でもあります。おいしいものをなるべく安価で食べたいと言うのが基本。

店内は本当に可愛いお店です。今回の旅行で一番可愛いお店だったよ。私が頼んだのは本日のスープとハーフサンドイッチ。だんなの人はハンバーガーのセット。ハンバーガーなのにちゃんと焼き加減も聞いてきます。ガイドブックどおりにおいしいランチでした。

 

このレストランの近くに『ユー・ガット・メール』に登場したフレンチカフェ”カフェ・ラロ”がありました。これもまた見ていない・・・。今度見るか。
雰囲気とってもよさそうでしたよ。

その、隣に、小さいけどかわいらしいビーズ屋を発見!
なぜかN.Y.に来たら、ビーズやさんやボタンやさんに行ってみたかったの。友達のイニシャルビーズとか、しずく型のかわいいローズクォーツなんかを買いました。
ビーズなんて殆どやったこともないくせに、どうしてですかね?旅は人を思わぬ方向へと連れて行きます。

しばらく歩いて79St.駅近くに来ました。またもや本のメガストア「バーンズ&ノーブル」発見!だんなの人、こちらもチェック。

私は、インテリアの棚へ。そうしたら、ソーホーで見かけたポッタリーバーンのハードカバーが何種類もあるじゃないですか!『bed』とか『kitchn』とか3冊くらい持って椅子に座って眺めました。うっとり〜。

欲しかったけど1冊$24だったの。
でも、この本を読んで、もう一回ポッタリーバーンへ行ってみたくなりました。
結局1時間は読みふけって(眺めふけって)いました。
だんなの人は、プログラミングの本とスパイダーマンの本を買ったの。かなり分厚いよ。しかも重たい。

さて、ここに来たのは日用品のお店へ行くため。ここには数件のグローサリーショップがありますが、ガイドブックを見てゼイバーズ(Zabar’s)にしてみました。「ニューヨーク名物のベーグルなどが味わえるカフェも新設。週末は買出しの客で大賑わいとなる。2階はキッチン用品やカフェ・グッズなどを販売。デリ部門のスモークサーモン、ハム、サラミ、チーズなどはその場で量り売りしてくれる」とのこと。ふむふむ。

 N.Y.の台所事情

実は・・・N.Y.へ来て疑問と焦りがあったのです。毎日毎日、口にするものは物価が高い。N.Y.の人は、本当にこんなに高い物価で毎日暮らしているの?デパートは(外観)を毎日見ているけど、私が好きなのは、小さくても素敵なものを売っているショップ。これって本当のN.Y.を全然見ていないんじゃないのーーー!って言う焦り。

去年のパリにはなかった、この感情。パリは毎日観光する場所があったから観光するのがあたりまえ。でも、N.Y.って自由の女神とメトロポリタンミュージアムを押さえたら他は何が残っているんだろう・・・普段の生活が残っているんじゃないか!?って。

そこで、一番、普段の生活を味わうならスーパー。海外旅行に出かけると、だんなの人が本屋さんでワクワクするように、私はスーパーでワクワクするのだぁ、するのだぁ、するのだぁ〜!

と、なにかつっかえていたものがわかったの。

このスーパー。思ったよりは大きくありません。でもいろいろなものを詰め込んだ感じでとても楽しい。ぎゅうぎゅう、って感じ。そしてガイドブック通り、平日でも人がにぎわっていました。まず、私の心を釘付けにしたのは「ル・クルーゼ」のショーウィンドー
もしかして、もしかして???
店内に入ると、天井からはキッチングッズが意味もなくぶら下がり(インテリア)まさしく台所を思わせる。電球がいたるところに使われていてあったかい感じなの。スーパーに入って最初に見えるはチーズ・チーズ・チーズ。すでに小売パックされているものもあれば、量り売りのものもある。カウンター横にある数字のシールを取って順番待ちするらしい。

とりあえず1階を1周。そして、2階へ。所狭しと並べられたカトラリーや食器、鍋。そこに私はとうとう見つけてしまった。
ル・クルーゼ。
インターネットでは何度か見たことはあったけど初めて見た「ガーリック」の鍋。かわいい!でも蓋に取っ手がない。熱くなってしまうル・クルーゼではかなり使い勝手が悪そう。他に目が行ったのは「パンプキン・キャセロール」なんと$69.98。消費税が入っても・・・約$76。(¥8,436!!!) 日本で買ったらきっと15,000円はすると思う!

鍋を持って「これ買う・・・」と、だんなの人に言うと・・・「え?」と言った後、「akicocoが持って帰れるなら好きにすればいいよ」と言ってくれたので迷わず買った。私が見ていた棚は特価の棚だったみたい。別の場所にル・クルーゼのいろいろ変ったキャセロールや食器が飾ってあった。他のキャセロールは底面積が小さいから、形のへんてこなキャセロールではガス代が・・・とか、変な形の鍋を買おうとしている割にそういうことまで考えてしまう。セールのパンプキンキャセロールの新しいバージョンは取っ手がヘタになっていてちょっとかわいくなっているけど、この旧バージョンでも十分かわいいし、使い勝手もよさそう!

なすの形のお鍋もすっごくかわいかった!でも、重いし、なんと言っても、バッグが小さいから、入らないネェ。本当は、ル・クルーゼのやかん(4、5千円だった・・・日本では1万円〜だから半額くらい)を探していたんだけど、パンプキン見つけたら、もうそれ以外考えられなくなっていた。今度、鍋を買うなら、こういうかわいいタイプにしたかったの。とか、自分に言い訳を用意して。

興奮冷めやらず、重たい鍋をブンブン持ちながら俄然元気になったakicocoです。N.Y.に来て興奮しながら買ったのはこの鍋。次に1階に行って食料品を購入。ハムとチーズとベーグルを買って夕食にしようと言う話になったの。最初にチーズ売り場へ行って小さくパックされた「ブリー」を購入。と言っても、2人であと2日間過ごすには十分すぎる大きさ。

次に、ハム・・・。順番待ちのシールを取って、待つ。お客さんとブッチャーさんの間には、サラダや惣菜などが入ったガラスでできたディスプレイのカウンター(ケーキやさんにあるみたいな)が3mほど続く。その奥に様々な種類のハムたちがギュギュウに並んでいる。おいしそうなハムを見つけて、「さて、どのくらい買う?」

ハムは、「$7.50/1lb」と言う表示。「lb」って・・・ポンド・・・。450gもいらない。・・・えっと1/3ポンドって・・・うぅ、分からない。そうだ、ひとつ下のオンスを使えば。「5オンス!(約140グラム)」と言うと分かってくれてみたい。でも、オンスで買う人なんていないんだろうなぁ。次に、おいしそうにロックス(スモークサーモン?)を切っているおじいさんがいたので頼んでみた。「5オンス」「?」「5オンス」「・・・」、見かねて隣のおじさんが「5オンス」「オッケー、5オンスね」って。私だって「5オンス」って言っていたんですけど。

あと、チーズを載せるクラッカーを買って、お会計。ベーグルはゼイバーズの隣にH&Hベーグルス(H&H Bagels)に行くことにしたの。こちらもガイドブックに「モチモチの歯ごたえで名物に」と載っていたので。プレーンとウィート(胚芽)、セサミ、オニオンの4種類を買う。一旦、荷物を置くためにホテルへ。いやぁ、重たい重たい。

 大変!事件

そして7時10分にSTOMPを見るために再びホテルを出ました。ヨユーだがね。
ホテルからSTOMPのあるオーフィアム劇場までは駅4つ。地下鉄に乗った後は、ガイドブック見ながら、「どんなときが危険か」なんて話していたの。

2つ目の駅でだんなの人が「”キャナルストリート”って駅だったよ、今」と言うの。ここ何日間かN.Y.をガイドブック片手に歩いてきたのでなんとなく土地勘ができてきた。「そんなわけない」
・・・ガイドブックを見てみる。
え!降りる駅、すでに過ぎている。これ快速なの???

ガイドブックをくまなく見ていると・・・私たちの降りる駅には時間帯によっては止まりませんマークがついていた!!!次の駅で降りて引き返そう。そう言っていると、全然電車が止まらないの。いつまでたっても止まらない。中学生くらいの男の子が、私の立っているところを「どけ」と言うので、「今忙しい!!!」と言いたくなったが、ここはアメリカ、怖いので、どいた。
ダンスが始まる・・・
電車は止まらない。とうとう、マンハッタン島からブルクッリンへ。まぢ〜。すっごく長い走行時間。10分以上あったね。
次の駅で快速に乗りキャナルストリートまで戻って、各駅に乗り換えた。だんなの人は「怒」ムード。私もこういうときは、もう、仕方がないので「逆ギレ」で行ってみた。「仕方ないよ!電車が悪い」と言ってみる。でも、戻ってくる電車から見えたマンハッタンの夜景はとってもきれいだったことは覚えておこう。

結局、開演時間25分経過で劇場に到着。心の中で「スパイダーマン2」がよぎった。中に入れてもらえなかったらどうしよう。そうしたら、だんなの人が「スパイダーマン2みたいに入れてもらえないよ」とか言う!悲しいくらいに考えていることが一緒だ。っち。
そんな不安はよそに、係りの人にチケットを見せたら、すぐに案内してくれた。よかったよぉぉ。

席は後ろから数えた方が、いいくらいの場所だったけど、劇場が手の届くような範囲(347席)なので$35の席でも大満足。モップを鳴らしたり、ゴミ袋を奏でたり、コントもあったりしてすごく楽しめた。だんなの人が「毎日やっているし、平日だから」と言っていたが席はほぼ満員。地元の人(?)は最後スタンディングオベーションもあった。子供も笑い声をあげていた。とっても楽しい公演だった。

帰りは10時くらいだったので、タクシーかな?と思ったけど、地下鉄へ一度行ってみる。大丈夫そう。普通の身なりの人もたくさんいたので、乗っることにした。ホームでは、ギターを抱えたおじさんが弾き語りをしていた。フランスほどではないけどN.Y.にも駅構内でパフォーマンサーを見かける。
だんなの人が「弦が1本切れているのにすごく上手いよ!」と言って興味津々。電車が15分くらい来なかったけど、その間中ずっと楽しめた。このおじさんは、この弾き語りで食べている!っていう格好ではなく、ギターが好きだから仕事の合間弾きに来ている、って感じでさらに余裕も感じられる。
電車が来たので「チップ置いておいでよ〜」と言うと、だんなの人が置きに行った。そうしたら、優しい笑顔で歌いながら頭をさげたの。N.Y.のいい思い出が出来た。

帰ってベーグルとハムとチーズとロックスとクラッカー。そして買ってきたビールで乾杯!おぉ、ちょっとニューヨーカーに近づいた気分。しかも、ビデオを回しながら小話なんかをして過ごす。(アホな夫婦)死んだら、このビデオ見て涙流しちゃうだろうネェ・・・なんて。
ほろ酔いで、買ってきた鍋を開けてみて、スーツケースに入れてみる。

ううむ・・・考えなきゃだめだな。そうして、N.Y.の夜は更けてゆく。
明日は、とうとうニューヨーク歩き最終日、どこへ行こうかな・・・。

 19/20/21/22/23/24/25・26

 
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