韓流ブームに乗って〜母娘ソウル3人旅  2005年2月4日〜6日
home
  〔INDEX〕〔1日目〕〔2日目〕〔3日目
 

クマがいますよ

忙しくて時間が取れなくて・・・結局、前日『冬のソナタ』19話&20話を見た私です。寝たのは25時。翌朝5時起床。”くずのアニキ”みたいに目の下にクマですね。どうして旅行の前ってなんだか忙しいんだろう。なかなか学習できないのです。

成田空港第1ターミナル。時間通りに母と妹と合流。今回はパッケージツアーなので団体受付カウンターへ行きました。母と妹は小さめのボストンバック。「お土産が入らないかも〜」なんて言っている。

空港で朝食を食べようと思ったら、妹は「機内食楽しみだからお茶だけにする〜」って言っていたの。なんだかかわいい。

コリアンエアーの機内食はいたって普通だった。シーフードのあんかけご飯とフルーツゼリー。朝食に不二家でホットケーキを食べた私は案の定ご飯は入らなかったけど。(^−^;)ビールはちゃっかり飲んだぜ。

でも、母&妹3人での旅行なんて初めて!どんな旅行になるのか予想がつかなくて、自分がしっかりしとかなきゃなっ!って思った分、かなり緊張したよ〜。

 

お次は、みなしごハッチ状態

少し遅れて12時半頃に到着。ゲートを出る前に2万円分をウォン(W)に両替しました。ホテルや街中でもできるんだけど、多分ここが一番楽に出来ると思う。しかも両替所の人もこなれたもんで、1万円パック、2万円パックと封筒に完璧に作られていて、日本円を出すとすかさずウォンの入った封筒をくれる。今日は1万円が98万Wくらい。10分の1よりちょっと円レートが悪い。

ゲートを出るとたくさんの現地旅行会社が待っている。私達のお迎えの旅行会社は・・・。いない。あれ?おかしいな。(かなり焦り)

母と妹に待ってもらって、旅行会社をさがす。日程表に書いてある現地旅行会社の名前を探すといたいた!向こうの旅行会社の人も私に気づいたようで焦ってやって来る。でも、第一声

「私はずっとあなたのことを見ていたのに私の前を通り過ぎるんだもの」

え?すいませんじゃないの???私なんて、みなしごハッチのように何度も何度もぐるぐる回って探していたって言うのにさ。ちょっと印象悪い(−。−)

旅行から帰って、会社でその話をしたら、ツアコンは簡単に謝らない場合が多いんだって。謝るとそれがクレームになって、即お金に結びついちゃうことがあるからとか。でもね、悪いときは「すみません!探せなくて〜」って言って欲しいよ。私はそこまで悪者じゃないのだよ。それこそクレームだ〜。

 

新羅免税店

韓国の格安ツアーになると行きや帰りに免税店やおみやげ物屋さんに寄ります。10年位前は、3軒ぐらい寄ったんだけど最近は多少は緩和されているみたい。行きは免税店1軒でした。しかも、妹が行きたがっていた新羅免税店。時間短縮になってよかったかも。

色々な免税店に今回の旅行で行ったけど、韓流ドラマのショップが必ずありましたよ。ロッテは冬ソナ一色(ペ・ヨンジュンがイメージキャラクターだから)だけど、新羅はいろいろな俳優さんたちのグッズがありました。

妹は今回の旅行で色々と買いたいものをピックアップしてきていたのでチェックタイム。「SK−U」のお店で、化粧品が日本より40%も安くてびっくり!妹は早速買っていました。私は、COACHでメッセンジャーバッグかキャリーオールって言うのをを探したんだけどなかった。化粧品は興味ないしな〜。

母は色々見て回って「欲しいものはたくさんあるけど免税店はもともとが高いね」と言っていました。

 

プレジデントホテル

今回の旅の宿は「プレジデントホテル」。明洞にあります。ロッテホテルとウェスティンホテルの間にあります。ゴージャスなホテルに囲まれた、シンプルなホテルです。私はロッテホテル別館と思って過ごしました〜(^−^ゞ
夜はロッテとウェスティンの電飾がとてもきれいでソウルタワービューでなかなかよかったですよ。

チェックインを済ませてお部屋に行ったらすでにエキストラベッドが入っていました。ベッドを3つ並べてもゆったりの広さでよかった〜。母が「お腹が空いたね〜」って言ったので荷物を置いてさっそく隣のロッテ百貨店へ。

10Fにフードコートがあるってガイドさんに聞いたの。ロッテ百貨店の受付で聞いたら、10Fのフードコートはクローズして地下へ行ったとのこと。さっそく地階へ。

 

ロッテ百貨店 地下フードコート

旧正月前だから?それともいつもこんなにごった返しているの?と言うくらいすごい人・人・人。広い百貨店の中フードコートをやっとこさ探し当てました。日本のうどんやさんや回転寿司や中華や、そしてもちろん韓国料理のお店もたくさんありました。妹と「石焼ビピンパ食べたいね!」と話していたので、早速ビピンパやさんへ。

お店の前で注文しようと指で石焼ビピンパを示すと、おばさんがメモを書いて、あっちの食券カウンターで食券を買っておいでと言う。食券は店ごとの管理じゃなくて集中管理だったのね。

ひとつ5,500W(約550円)なのにキムチとオイキムチと味噌汁(!)まで付いてきます。なんだかお得な感じよ。味は、”格別”というわけではないですが、十分においしい。安くて早くてきれいでいいね♪

母は「これはなんていう料理〜」と楽しそうでした。キムチおいしい〜とかも言っていましたよ。よかったよかった。

 

地下鉄

10年位前にソウルを初めて訪れたときは、カジノで有名なシェラトン・ウォーカーヒルに泊まりました。シェラトンのお部屋はそれはそれは素晴らしかった、朝食のレストランから見えた漢江の朝もやの美しい景色とバッフェで食べたパンを皆で「おいしいおいしい」と言ったのを思い出します。

ただ、ウォーカーヒル、立地はめちゃくちゃ悪かった。あの頃、ホテルから一番近い地下鉄に行くまでのバスが恐ろしかったことを今でも思い出します。(時間通りに来ない、来ても乗せる気がないのか走り去ろうとする、現地の人も走ってバスを追いかける、私達も負けじと走った・・・そんな恐ろしい記憶)

今回はロッテ百貨店の真下が地下鉄の駅。ロッテ百貨店はなん店舗も韓国内にあるのですが、全て地下鉄と直結していると2日目のガイドが言っていました。うぅむ。なにか政治的な匂いがするぜ。

ま、便利だから全然問題なし。

私達が主に使った路線は2号線。緑色した路線でした。駅名に英語が書いてあればいいんだけど、ハングルしか書いていない。え?どっちの方向よ?と思っていたら、駅全てに番号が振ってあるんです。私達が乗ったのは202番駅。行きたい駅の番号さえ分かれば、どっちの方向に乗ったらよいかも分かりました。地下鉄構内は日本と殆ど変わりません。ただ、椅子が固い。

目指すはロッテワールドと隣接しているロッテ百貨店。ロッテ免税店の売り場面積が大きいと言うことで行ってみることにしました。

 

ロッテワールド免税店

免税店ってどこでも一緒なのかも〜。新羅と品揃えは殆ど変わりませんでした。ただ、いたるところに甘いマスクのヨン様がいましたよ♪

外に出るとすっかり暗くなっていて、百貨店の前にイルミネーションが。ここで一服タイム。母、スモーカーなので。

でも、たばこを吸う人って大変だなぁ〜って思うのよ。だって、どこに行っても「ここはたばこが吸えるかな?」ってアンテナ張ってなきゃならないし。

韓国は喫煙場所がとことんない。路上で吸っていても別にとがめられるわけじゃないけど、ちゃんと喫煙場所を作らないと、吸殻をどこに捨てたらいいのか分からないじゃない!これって実は悪循環なのでは?きちんと愛煙家の場所も確保してあげないとね。

地下鉄の駅の構内で夫婦で落花生を売っている人たちがいました。ひと升1,000W。母は落花生が大好きらしく、見つけたら「買う!!!」と言って買っていました。そんなに好きとは知らなかったけど、こういう地元の行商も楽しんでいて良かったと思いました。しかも「安い!日本だったらこの量で300円はするよ」とか言っている。嬉しそう。

 

ソウルタワー

地下鉄を1度乗り換えて、明洞へやってきました。ソウルタワーに行くためです。ソウルタワーは明洞から頑張れば歩いていけるけど30分はかかるみたい。そこでタクシーを拾って行きました。

黒いタクシーが「模範タクシー」と言って、政府よりきちんと指導を受けているタクシーです。タクシーによっては日本語を話すドライバーもいるようです。初乗り運賃は4,000W。それ以外のタクシーは普通タクシー。初乗り運賃は1,600Wです。ガイドさんは「普通タクシー」で十分ですよ。と言ってくれましたが、たまたま明洞の前にいたのは模範タクシーでした。

初乗り料金でソウルタワーのふもとのロープウェイまで送ってくれました。(5,000Wくらいで頂上まで行ってくれると思うんだけど、なぜが「ロープウェイ乗って行け」と降ろされた。全体的な経済を考えているのかもしれない)

でも、ロープウェイで登るのも素敵だな♪と思っていたので、それはそれでよかった。ロープウェイは片道料金と往復料金があるけれど、私達は往復にしました。この調子で行くと上にタクシーが常時いるとも限らないし。往復で6,300W。

ロープウェイは真っ暗で、夜景がきれいに見えるように(?)なっています。

ソウルタワーの展望台がさらに5,000W。でも、ここまできて登らないってこと無いですよね。ちなみにここはドラマ『美しき日々』の第1話のロケ地だそうです。(母が言っていました)

母は暇さえあれば韓国ドラマを見ているんですって。妹が仕事から帰るとだいたい家のテレビはハングルをしゃべっているそうです。

ソウルの渋滞の明かりがとてもきれいでした。

 

東大門市場

ソウルタワーからタクシーに乗って東大門市場にやってきました。母が「屋台でご飯食べたい〜」って言ったのと、ここは夜遅くまで(いや翌朝まで)お店が空いているから、短い日程にはもってこいの市場なの。

屋台では食材が並んでいるので、それを指差すと調理してくれる。お腹が空いていたからか3人で(無料の)おでんスープ、トッポッキ(キムチ味のお餅)、タコチヂミ、餃子、焼きうどん、鶏カルビと5品も頼んでしまった。これがすごい量。しかも後に座っていた日本人夫婦が「おなかいっぱいになったので手をつけていないから食べてください」とくれたキムチチヂミも。もちろん白菜キムチやたくあんがついてくる。

お、多い。結局、3分の1くらい残しちゃったよ〜。お店のおばちゃんが、「持って帰る?」と聞くと、もったいないおばけの母は「持って帰る!」と。いや〜絶対食べないと思うな。(明日からもおいしいものどんどん食べるんだもの)

屋台の前には、複数の靴屋さん。母は、屋台に入る前に「このお店に後で行きたい!」と言ったので、そこへ行ってみる。ブーツがたくさん並んでいるの。何足か試着してみるけど小さくて入らない。

どおやら”靴下3足重ね履き”しているのだ。母曰く「だって、寒いんだもん」とか。それじゃ、通常の大きさじゃ無理だ。

 

 

東大門市場の靴屋さん その@

まずは1軒目。靴を買う気満々なのに店員のお兄さん(ちょっととぼけた感じで『猟奇的な彼女』のキョヌ(チャ・テヒョン)をふた回り太らせた感じのお兄さん)、携帯電話でしゃべっている。ま、勝手に靴履いちゃうからいいんだけどね〜。お!靴下3枚にも対応できるブーツがありました。でも母は、目の前にある右足じゃなくて左足を履いてみたいって言うの。

電話を終えた店員さんに、「左足ありますか?」って聞いたら「ない」
あんまりすんなり即答するからこっちもそっか〜ないのか〜納得したけど・・・靴屋なんだから左足がないわけないぢゃん!!!
「え?左足だよ、leftlegだよ」と日本語とたまに変な英語を混ぜながら。でも店員、ニコニコして「ない」って言うのさ。

うっそだ〜。私は店内をぐるっとみて同じブーツを探してきたよ。あるぢゃん左足!これだよこれ。と店員に見せると「あ!左足ね」と電球がピカーンってなるみたいに分かったみたい。
4人でお腹抱えて大笑い。私も「ね、左足がないわけないでしょ」と言うと店員も(左足を探していたのか〜)とようやく今までの身振り手振り、変な英語が分かったもよう。

ガイドさんが、韓国は日本語が通じます。学校のときに日本語を学ぶんです。文法が同じだから皆習得が早いの。だから、日本語が話せるのは特技じゃないの。韓国語・日本語に加えて英語が話せないと目立たないんだとか。・・・でもそれを鵜呑みにしちゃだめでした。商売上手な方は日本語をしゃべっていましたがそれはあくまでも商売日本語。商売っ気ない方には日本語が全然分からない方もいました。当たり前です。母国語じゃないんですから。

かと言って、片言の英語も分かっていないことも多い。だって、靴屋で右足を試着して「leftleg」って言っていたら、間違った英語でも「あぁ左側ね」って思うはずなのにそれも通じない。そうなってくるとハングル文字だけの店内が急に遠い海外の存在になってきます。

そんな笑いで打ち解けた後、20,000Wのブーツを笑顔で「15,000Wにして!」と頼んだら「えー、だめだめ」って言う手振りをするの。でもちょっとくらいまけて!んじゃ「18,000W!」って拝むように手を合わせると、店員さんかわいい笑顔で「わかったわかったいいよ」と言ってくれた。まけてもらわなくても十分安いんだけど、こういうコミュニケーションが楽しい。

 

東大門市場の靴屋さん そのA

母が買ったブーツは、日本でも今年人気だったムートン調のスノーブーツ。底が平らなもの。
先ほどの靴屋さんから大通りをはさんで反対側にあるファッションビル(DOOTAやhello apM)に行くためには地下通路を通るの。そこにも1坪ほどのお店がぎっしり。

今、ブーツを買ったばかりなのに、母の「買い物魂」に火がついたのかまたもや別の靴屋さんを見ている。さっきよりドレッシーな感じのブーツ。こちらの店員のお兄さんは「見でいっでくださーい」とちょっと鼻濁音のかかった日本語で話してくれた。今回のお兄さんはどうやら”商売っ気がある”方のお兄さんのようだ。こちらもちょっととぼけた、くったくのない笑顔は憎めない感じ。

母のサイズに合う靴を一生懸命探してくれた。コミュニケーションも積極的に取ってくれるお兄さんでした。25,000Wのブーツを20,000Wにして♪と言うと、ちょっと考えていたけど「いいよ」と言ってくれたの。その後に「おネェさん、オオクチですか?」と言うので、私がしゃべりすぎたのか???と思って「はて?」という顔をしていると「オ・オ・ク・チですか?」ってゆっくり言う。「!」おいくつですか?って聞いてる〜。

最近、この質問が一番いやだ。

笑ってごまかした。そうしたら「僕は弟くらい?それともおネェさんが妹?」「いくつに見えるの?」「ニジュゥ・・・(いくつかなぁとためらいながら)」妹が隣でまぢかよ、えーって顔している。妹がいると余計に困る。なんせ平気でウソがつけないでしょー。ま、年齢不詳だから聞かれるのは分かるんだけどね。でもやっぱり”夢は残したい”。世界平和のためだ。

お兄さんと世界平和のお別れをした後、いきなり「おネェさん、すごいよのあるよ。カンッペキッなコピーあるよ」と話しかけられた。「完璧なコピー」って考えると変な日本語。いいんだか悪いんだかわかんないぞ、その言葉。

 

東大門市場 hello apM(ハロー・エー・ピー・エム)

東大門には多くのファッションビルが林立していますが、多分きっと対象年齢は10代〜20代かな。香港のように建物のの中に1坪ショップがたくさんあります。でもみ〜んな似ているのでどのお店がどんなものを売っていたのかが良く分からなくなってくる。

一回りしたんだけど、私が欲しいものは特になかったの。妹も「これだけ多いと選べないし、疲れる・・・」と。ガイドブックを見て、雑貨の階に行きました。何が欲しかったかと言うと髪飾り。着物にぴったりのかんざしがあるかなぁ〜なんて。
日本で買うと5,000円位するキラキラしたくし型かんざしも、1,500円。お姉さんに使い方を教わって買いました。(韓国で買ったちゃんとしたものは実はこれだけ)

買った後にお姉さんが小さな声で「シャネルのコピあるよ」と言ってきました。

気づいたら夜の12時。パワフルに歩いたから気づかなかったよ。さぁ〜てそろそろ帰って明日に備えるか。なんて話していると。母が「明日、私、このブーツ履いて行こうかな〜」と。いいんじゃない?平らなブーツ履き易そうだし。と思っていたら、じゃあちょっとここで慣らしてみる。といってビルの前で履き替えた。

こどもだ。

私も小さい頃、買ったばかりの靴を履いて帰ると駄々をこねたけど、それはこの母の影響だったのか・・・。なんだか母親がかわいく思えてしまった。

 

模範じゃないタクシー

東大門からプレジデントホテルまでは大通り1本。地下鉄に乗っても1人900Wだから、タクシーに乗ることにした。初めてのも一般タクシー。乗った瞬間メーターが7,800Wになっていたので、「メーター」と言うと「大丈夫、大丈夫」と言う。いやいやだめだめ「メーター」と繰り返すと、「大丈夫」の繰り返し。んじゃ「プレジデントホテルまでいくらよ」と聞くと「10,000W」と言う。そんなわけない。初乗り「160W」で行けそうな距離だ。

さっきまでかわいいお兄さんたちと200Wやら500Wをまけてもらって楽しんでいたのに、こんなタコおやじに10,000Wも持っていかれてたまるかいっ!ってことで、「降りるからドア開けて」と言うとそそくさとおろしてくれた。
タクシーの番号を控えて通報すると30万W(約3万円)の罰金だそうだから、そこはおとなしく聞いてくれたみたい。

おろされた目の前が地下鉄の東大門運動場駅だったので3人で地下鉄で帰ることにした。アジアで腹が立つのはまれなことじゃない。ハプニングなのだ。

 
  INDEX1日目〕〔2日目〕〔3日目 
 
inserted by FC2 system