リサとガスパールの街・パリを歩こう  2003年9月13日〜21日
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 9月19日■超高速エスカレーターとムーランルージュと・・・■


パッキングの才能と旅持論

とうとう今日がやってきてしまった。いろいろあったなぁ。パリ。悲しい思い出も怒った思い出も楽しい思い出もドキドキした思い出も。全部全部あった。喜怒哀楽のパリ。
もしかしたら久々に旅と言う旅をしたのかもしれない。と思ったパリ。
トラベルはトラブルが語源と聞いたような・・・確かにトラブルだらけ。どうして人は旅をしたくなるんだろう?普段の生活をしていれば心地よく過ごすことができるのに。
でもドキドキハラハラが欲しくなったりするんだろうね。生活にスパイスを効かせたくなることがあるんだろうね。私はスパイス好きだから。だから旅行が好きなのかも。

パッケージツアーのいいところ悪いところもつくづく実感したよ。ヨーロッパはパッケージもいいかもしれないとも思ったよ。もうこんなドキドキしすぎる(悪い意味で)旅なんて次からはしたくない!なんて思った瞬間もあったな。
でもそれもパリの風景とともに笑い話になるんだろうなぁ。
そしてまた次の旅行がしたくなる。この「心地よくない」旅が。uncomfortablyっていう意味ではなくてinconvenientって言うほうがしっくりくるのかしら。
なんでもそろっているとか不自由しないって言うのから出たくなるの!そんな気分。「心地よくない」っていうとちょっと違うからなぁ。

そんなことを考えながらパッキングをしていた。だんなの人は雑誌を読んだりしてだらだらしている。私はパッキングは自分で「うまい方」だと自負しているのさ。(自画自賛)例えばポテトチップスをお土産に(?)したいと思ってスーツケースに入れるときにつぶれないようにパッキングすることができる。すばらしい才能だ。
でもだんなの人は「そんな才能って旅行行くときしか使えないから他の才能を与えられたほうが幸せだね」とか言ってくれていたよ。
ふん!だ。
あ、でも帰ったときにお菓子のひとつがつぶれていて・・・「私のパッキング才能」も凡人並みだという結果になったので、今のところ結局は「きらりと光る才能」は見出せない結果とあいなりました。ま、才能がパッキングどまりにならなくてむしろばんざーーいですよ。

よかった!このホテルにして

チェックアウトをする時、アメリに「あのぉ飛行機が夜だから」って言ったら「オーケーオーケー」とか言って奥に荷物を持っていってくれました。最後まで英語話させて・・・。
アメリは親切でした。
それでここに荷物を置いて街歩きに出掛けることに。
最後の朝食だからだんなの人に「行った中で一番おいしいところへもう一度行こうよ!」って言ったらパリ着いた初日に行ったバゲット屋さんかクレープ屋さん、迷うなぁ。なんて言っていました。それで行ったのはバゲット屋さん。そして頼んだのも初日に頼んだもの。全ての道はこのバゲット屋さんへ続いているというような感じで。(ちょっと違うか)
うまーーーい!とだんなの人は言っていました。またもやノートルダム寺院のところで(今回は川の上ではなく手前の公園のベンチで)食べました。
おいしかった〜。

初日はここからオルセーまで歩いたんだっけ。しかもちょっと憤慨しながら。

パリのスーパー探検

パリのスーパーみたいなところに行ってみたいなぁと思ってガイドブックを見ていたらセーヌ川を渡ったところに、ED L'epicer(ウーデー・レシピエ)と言うスーパーがあるとのことなのでそこを目指してみた。ここは2日前にポンピドゥーセンターへ行くときに通った通りだったの。駅で言うとHOTEL DE VILLE駅が近いです。

概観はスーパーって感じじゃない。大きな重たそうなドアがあって「え?本当にここがスーパー???」と思ってしまいました。日本だとガラス窓があってスーパーってわかるようなつくりになっているから。ガイドブックにその重たそうなドアの写真があってよかったよ。
ドアには「ED」と書かれた看板がぶら下がっていました。おぉぉ!気がついたのだけれどメトロにいろいろな看板広告が出ていたけどこの「ED」って文字見たことあるなぁ。たしかワインが2.85ユーロとか書いてあった看板。ここだったのかぁ。

ガイドブックには「とにかく安い」との説明が。私にはぴったりね。入ってみると狭いのなんの。そうだ!この雰囲気、香港にあるWellなんとかって言うスーパーの作りに似ている。最後はレジを抜けないと外に出られない・・・。
最初に生鮮食品があって乾物があって日用雑貨がある。会社の先輩でいろいろな国の歯磨き粉のお土産を喜ぶ人がいるので歯磨き粉をゲット!(好きなものがわかっていると悩まなくていいからね〜楽だわぁ)あとは紅茶でも買おうかなぁとか思っていたけど珍しいものがない。代わりにコーヒー豆があったのでだんなの人の会社の人とakicoco実家に買ってみる。うまいのか?うまいのか?すごく安かったので・・・。
あとは持ち帰りやすくてかさばらないお土産を見つけられなかったのでスーパーをあとにしたの。でも普段の生活を垣間見れるようでスーパーに行くのって楽しいよね。

グッバイ・サンダル

スーパーを出たら左手に靴屋さんがちょうどあったの。それで・・・壊れたサンダルを履いているのもなんだからスニーカーを買うことに。ルコック(le coq sportif ルコックスポルティフ)って知っているかな?フランスのメーカーらしい。雄鶏(フランスの国鳥)がブランドマークになっているの。そのスニーカーを買ってみた。やはり国産ものがリーズナボーでしょ。結構気に入ったわ〜♪(というか選択の幅はなく、それ以外を選べなかったと言うのが本音だけどね)

これで壊れたサンダルともグッバイだわ。
でも気づいたけどこの旅行は「3」に何か因縁があったみたい。
旅行に行く前の晩、最後にひとり仕事していたら現金が「3千円」合わなかったし。行きの機内で「サンダル」壊れていたこと気づいて暗雲立ち込める雰囲気たっぷりだったし。初日に泊まったホテルで「30ユーロ」キャンセル料取られたし・・・。
最初にその「3」のマジックを考えたときにさすがに「サンダル」は思いつかなくて「3千円」と「30ユーロ」であともう一回「3」のマジックがある!(ほらやはり2度あることは3度あるって言う諺があるから・・・もう一回くるかなと)とビクビクしていたの。でも、あぁ!もうひとつの「3」は「サン」ダルだったのね!と思ってから、順番的に最後になった「30ユーロ」で厄落としができたと思ったのでした。
だんなの人も「あの30ユーロを払ってからなんだか旅がいい方向へ行くようになったよね」と言ってくれのたで、この旅の必要経費だと思うことにしたの。

高速エスカレーター

さてサンダルともグッバイした私たちはメトロに乗ってモンパルナス駅へ。
なぜかと言うと・・・モンサンミッシェルに行くときに見つけた高速エスカレーターに乗るためです。この間は早い時間に行って遅い時間に帰ってきたから動いていないのだと考えたから、9時〜5時の間に行けば絶対動いているはず!と。
だんなの人のパリに行ってやりたかったことだものね。
!!!!!やっぱり動いてました!!!!!
フランス人はあまり働かないからやっぱり高速エスカレーターも9to5なのよね。このエスカレーターはすごく速いので(時速9km)乗り口で係員が一人立っていて乗る資格があるかどうかチェックしているの。例えばおじいさんやおばあさんはだめだし妊婦もだめ、子供もだめ。私たちはわくわくしながら乗りました。めちゃくちゃはやーーーーーい。最初はローラーになっていて途中から高速エスカレーター。ローラーはその高速に慣れる前段階で調節してくれるの。それで終わりもローラー。これも高速エスカレーターから直接降りたら転ぶ人続出なのでこのローラーの上で段々遅くなって普通の道へと行くことができるの。
隣の普通のエスカレーター(時速3km)の人たちなんてびゅんびゅん抜かしちゃう。あぁぁぁぁ(@_@)目がまわるぅ。だんなの人も三半規管弱いのによく頑張った。
結局子供のように2回も乗りました。(高速エスカレーターはTGVの駅のほうからメトロに向かって流れている)ほほほー!
楽しかった。

ムーランルージュを見に行ったよ

またメトロに乗って(この高速エスカレーターはメトロの駅の中にあるので降りなくて済むの)今度はムーランルージュの赤い風車を見に行きました。映画『ムーランルージュ』はおすすめです。んでんで、最終日だから『アメリ』のサンマルタン運河か『ムーランルージュ』のキャバレームーランルージュか迷ってこちらにしました。
PIGALLE駅を降りて少し歩きました。本当は隣のBLANCHE駅のほうが近いけど、モンパルナスからだとPIGALLE駅がメトロ1本だったから(乗り換えなしで)。フランスのメトロの駅はひとつくらいなら3〜5分で着いちゃうしね。地下で乗り換え口を探してぐるぐるしているよりも意外と地上に出たほうが早い場合も多々。
え、駅を降りたら・・・ここは歓楽街ね。まぁムーランルージュもフレンチカンカンやショーやダンスを見せるキャバレーだし。真昼間だからよかったけどいかがわしいっ!お店がたくさん。夜来たら怖いかも〜。まぁ、観光客もここ目当てで来る人もいるだろうけど。
日本の新宿歌舞伎町、オーストラリアのシドニーキングスクロス、そしてここ。私はちょっとお勧めできない近づきがたい街です。
さてさて。ムーランルージュのトレードマークでもある赤い風車が建物と建物と間にいきなりありました。いきなりです。車もびゅんびゅん走っています。
そこで写真を撮りました。青空に映えています。

パリのデパートと言えば ギャラリーラファイエット

そこからメトロを3回くらい乗り換えて(実際は近いのだけれどちょうど縦にメトロが走っていなくて回り込まなきゃならない駅だったの)ギャラリーラファイエットへ。だんなの人はメトロの乗換えがおおくてぶぅぶぅ文句言っていました。私に言うなー!フランスに言えーーー!!!
さてさて、ギャラリーラファイエットとはパリ最大のデパートのことです。どおやら創業100周年を超えるデパートのようです。本館の天井にアールデコ調の天井ドームがあってこれを見るだけでも行く価値があるかも!
私たちはちょっと疲れ気味だったのでランチにするかぁと本館とメンズ館をぐるぐるしていました。メンズ館の中2階にあるワインセラーはワインの試飲会なども催されているようです。あとねちょっとしたレストランもありました。私はちょっとワインセラーのレストランにも心惹かれたのですが・・・でも本館6階のカフェが断然お勧めです。ここはフードコート形式でレジは(アイスクリームやさんを除いて)集中レジになっています。

パリで最後の食事かな

私は急に腹ペコを感じてステーキにしたの。かなり歯ごたえのあるチューイングなステーキでしたが(私は霜降りたっぷりのとろけるような不健康ステーキより噛み応えのしっかりしたアメリカンステーキのほうが好き)満足。だんなの人はスモークサーモンを食べていました。それ以外に大きなサーバーがあって(画像)生ビールやワインを自分で入れるの。だんなの人は生ビール、私はもちろん!赤ワイン。
そしてお勧めのもうひとつは眺めがすごくいいこと。私たちの座った席からはエッフェル塔が望めました。席も十分にあります。

まんぷくぷーになったのでデパートの中を探索。ここでヴィトンがあれば買って帰ればいいかぁ。なんて。カフェのあった階に「おみやげもの」コーナーもあったのですが、エッフェル塔と凱旋門グッズばかり。(−_−メ)フランス人なめとるのか。買うかっつうの。
インテリア小物はビビットでかわいいものもありました。でも日本でもあまりデパートで買い物をしない私は・・・ちょっとお値段の張るものばかりで。

ルイ・ヴィトン買うならお店を選んだほうがいいかも

1階に行ってヴィトンを見つけることができたのですが×××。すごいよ。長蛇の列。全部日本人。(た、たぶん)
なんだかその列を見ただけでうんざり。だんなの人も「akicocoこんなブランドが欲しかったの〜?」と呆れ気味で。いやーーー、ほら、物はいいのだよ。長持ちするし。でも日本で不当な値段で買うのが私はどうしてもできないの。(あ、ただ単に貧乏だからか)だからパリに来たらヴィトンかなぁ、と。国産ものって手が届きやすいでしょ。だからいつかフランスを旅することがあったらそこでヴィトンを買おう!と思っていたのですよ。
と、ちょっと(いやかなり)ショックを受けながら。
確かにローマに行ったときにスペイン広場付近のブランド通りでは日本人しか見なかったし。でもやっぱり日本人オンリーの行列を海外で見るとさすがに悲しくなりますね。ヴィトンの人たちも「うへーーーまた日本人」って思いながらも”さまさま”なのでしょうね。

結局ギャラリーラファイエットでは何も買わなかったの。そこから電車に乗ってもともとヴィトンを買うはずだったSEVRESBABYLONE駅のルボンマルシェという老舗デパートへ。「先日予約していたakicocoですけれども・・・」と言ってとうとう!その瞬間が。(ボーナスのお小遣い分取っておいたかんねー、でも足りないから家計に借金したけど)
でも私の顔に実はヴィトンって合わないよね。ちんちくりんだからさ。ま、でももう立派な大人だし、自分の稼ぎだし、これでまたこれから頑張って仕事をしますか〜って思うし。そうやって少しずつステップアップを(別にブランドを買うことがステップアップではないけど、ひとつの目安として)していきたいなぁ、って思える瞬間になればと。(かなり自己弁護入っている)
これが物としてのフランス土産になるからね。

でも帰りにGパン履いて汚いない格好して(旅行はそれが一番なのだけれども)ヴィトンの紙袋引っさげている自分はすごく「へんてこ」な格好に思えました。その紙袋持った瞬間(いままでそんな買い物を海外でしたことなかったから)パリ中の人に笑われている気もしたの。これから先こういう瞬間があるのかなーーー?すごく今までにない心の体験でした。
日本で買うならやっぱりちょっとおしゃれして「余裕」で買いたいよね。そういうブランド物は。あからさまにこのひとつのバッグを買うために頑張ってます!っていうんじゃなくて。そうやってかっこいい大人になっていきたいぞ!

結局それ以外のお土産はほとんど買うことなくホテルに帰りました。ちょっとパッキングをしなおして早めに空港へ向かいます。(フライトは23時過ぎだからね)
RERに揺られてシャルルドゴール空港へ。途中止まったりしていたから早めに出てよかったかな。駅はやっぱり寂しい感じ。あぁ、戻ってきちゃたな。って。

空港に着いて まずは免税手続き

空港に着いたらタックス・リファウンドに行かなくちゃ!フランスはVATと言う消費税がなんと19%も付いているの。日本と違って内税になっているからなんとなく「そんなもんかぁ」って思うけど消費税19%ってすごいよね。5分の1が税金ですよ。それの一部を返してもらえるの。それはいくら以上の物で国外に持ち出すものという制限があるので食べ物や国内で消費してしまうものはだめなんだけど。
フランスではデタックスって名前でした。さっき買ったヴィトンがそれに当たるのでデタックスの書類にはんこをもらうのです。カード払いをするとそのクレジットカードにマイナス表示でお金が帰ってきます。ヴィトンは19%のうち12%が戻ってくると書類には書いてありました。ローマのときは長蛇の列だったので覚悟をしていたら、フランスは全然並んでいませんでした。多分私たちが乗る飛行機が(経由便だしタイ航空だし)日本人の乗る飛行機と時間帯がずれていたからかなぁとも思います。(そういう意味ではラッキー)
ちゃんとデタックスも終えチェックインしました。今回はパリから日本まで発券してもらいました。出国審査なんてパスポートすら見ないです。表紙をちこっと見るくらい。来るものはチェックし去るものは追わず?か。中にも少し免税店があったりお土産物やさんああったので会社の同じ部署の人たちにここでお土産を買いました。(やっとお土産を買えたよ。一安心)ブックストアへ行ったりしましたが9時ごろにはお店をたたんでいました。(早いよー)

結局ゲートへ行って最後のユーロでビール2缶とチップスを買って過ごしました。これを買ったらユーロが1ユーロたりとも余らなかったの。すごい!
私たちのようにタイ航空に乗る日本人は1組しか見ませんでした。やっぱりそうだよね〜。これから10時間くらいのフライト。眠ることにしました。zzzありがと、パリ。
そう言えばパリに行ったらかわいいキッチングッズのショップを見て回ろう♪って思っていたのにすっかり忘れてしまっていたわ。パリならかわいいものがいろいろあっただろうに。

 
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