リサとガスパールの街・パリを歩こう  2003年9月13日〜21日
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 9月14日■パリ初日・・・オルセー美術館とロンシャン競馬場■


無事、パリに到着しましたよ

私たちはここからが大変。まず市内へのルート確保と両替。シャルルドゴール空港は一言で言うと時代遅れのトゥモローランド。
ちょっと近未来っぽくなっているがすんごく古臭い。スタートレックを見ているよう。荷物を受け取りシティバンクのワールドキャッシュで両替。1階にCD機がすぐ見つかったからラッキーだったよ。(数年前、香港では空港内でちょっと探したからね)んで、無料シャトルバスに乗ってRER(フランスの国鉄みたいなところ)駅へ。
空港の駅だっていうのに寒々している。
そうそう、パリは熱波だって聞いていたけど朝なん寒いです。モコモコしたの着ている人がいたくらい。駅ではおぢさんが「ボッジュール」(ボンジュールではなくボッジュールって言うとフランス語っぽい)と陽気に声をかけてくれます。フランスはラテン気質があるからだとか。そうでないとか。

チケットを購入してホームへ。同じ構内にTGVというフランスの新幹線の駅もあるので「RER」って書いてあるホームに行きます。私たちの降りる駅はサンミッシェルノートルダムで(ほらフランスっぽくなってきた)30分くらいで着きます。

大変!(T_T)

駅に着いたら自分でボタンをおして(取っ手を回して)ドアを開けます。フランスってこういうところが無駄をなくしているっていうか・・・合理的というか。
駅から地上へあがるとちょうどジュリアン・ル・ポーヴル教会のまん前に出ます。歩くとすぐ凄そうな歴史的建造物にぶつかるのがヨーロッパの醍醐味。それで事件が!
デジカメで一枚!と思ったら「ない!」デジカメがなーい!!!!!なくしたか掏られたか。旅の始まりでかなりブルー。大事にしていたのに。気に入っていたのに。

でも、気持ちを切り替えないと。

目の前はラ・セーヌ。そうセーヌ川です。
歩いてホテルを探したら、日曜の朝で店もまばらだし人もまばら。また、フランス人はとてもテキトーこと言うの。「あっち!」って指差されたから言ってみるとあっちの人には「そっち」と来た道を指される。
やっと見つけたー。って・・・・・・

一難去ってまた一難

ホテルについてチェックインすると、「トイレ、バスはそこにあります。バスは1回2ユーロです」・・・ってあれ?シャワーつきって書いてあったのに。着いてないの???
私の勘違いで部屋にバストイレが着いていなかった。
だんなの人は大激怒。そぉぉぉぉんなぁ。そんなつもりじゃなかったよぅぅぅ。私だって学生じゃないんだからバストイレぐらい付いている部屋に泊まりたいよ。

バゲットをほおばるバゲットうまっ!

ふぅ。もう一回気を取り直して朝食を取るために外へ。すぐ近くに生もののお店、チーズのお店、バゲット(パン)やさんが並んでいるところがあったの。
そこで大きなバゲットにカマンベールとハムが入ったもの、トマトレタスハムが入ったものをお買い上げ♪
うまいんだこれが。(かなり口いっぱいにほおばっている顔です。でも縮小がなれていなくて実際より細めの顔になりました・・・もしかしてこの作戦のほうがいいのか?)
だんなの人はパンが大好き。ちょっと機嫌が直っていた。しかもバゲットの味がめちゃうまらしい!(だんなの人はそういうことがわかるグルメらしー。自称グルメ。
ハムはフランスでジャンボンって言うんだって。(ちなみにジャンボンは生ハムっぽい)

それをもってノートルダム寺院の前のベンチで食べたの。橋の上だからちょうどセーヌ川の上でね。日本人の団体がてくてく歩いていた。

オルセー美術館まで散歩

部屋に入れる時間が13時からってことで散歩がてらにオルセー美術館へ歩いたら30分位かかってしまった。しまった!私は歩くの遅いんだった。
オルセー美術館にはセーヌ川沿いの入口から入ったの(前に来たときは違ったような気がする)日曜特価で5ユーロ(約700円)。普段は7ユーロ。チケットが絵画になっているの。(「ジブリ美術館」みたいにちょっとずつチケットがちがうのだ))
オーディオガイド(日本語で説明するヘッドフォンガイド)があるって言うことがガイドブックに載っていたから借りてみようなんて話をしていたけど全て貸し出し中だったの。それでブックストアーに向かった。だんなの人が「こんなに大きい美術館だから日本語の案内書みたいなものも売っているだろう」ってことで。そうしたらちゃんと売ってたよ。何種類もあったけど『オルセー美術館案内』(14.50ユーロ)を購入。この本はオルセーの中のどこに展示されているかも載っている。これを見ながら回るのだ。

私が「この絵うまいねー」なんて言ったらだんなの人が「子供の絵、飾ってんじゃないんだからさぁ」と笑ってました。いやー、絵心わかんなくて。イヒ!
しかもやっぱり高校の頃からだけどモネとマネがわかんない。(^−^;)
オルセーは地上階から最上階へ行って中2階(中階)を回るのが順路のようです。なんとなく歩くとそういうふうになっていました。このオルセー美術館には「ヴィーナスの誕生」って言うのがあります。有名な貝の上に立っているヴィーナスはウィリアム・ブークローって言う人の作品です。もうひとつ海の上で寝ている「ヴィーナスの誕生」もあってこっちはアレクサンドル・カバネルって言う人が書いたものです。だんなの人はこの海の上で寝ているヴィーナスが気に入ったんだって。どちらも肌がすべすべで凄くきれいです。(って私の画評ってぜんぜんなってないけど)
私は中2階にいた白熊(本当の名前はわからない〜ガイドブックに載っていなかった)の彫刻が大好き。すべすべしていて。(ってすべすべしているのが私の判断基準じゃないけど)触ったら怒られた!気をつけて。(彫刻は触っていいものだ、とだんなの人が言ったからさ、でも古い彫刻はちょっとした衝撃で壊れるからだめなんだよ)
えっとトイレはところどころにあるのですが女子トイレは個室が2つか多くて3つしかないので長蛇の列。私は行列を見ると逃げ出す癖があります。

パリの風が感じられるよ

オルセーで行ってもらいたいは最上階のレストランを抜けたところにあるテラス。眺めがよいです。セーヌ川対岸のルーブルそしてモンマルトルの丘にあるサクレ・クール寺院が臨めます。
ちょっとのんびり。足が疲れていたのでひと休み。

ロンシャン競馬場を探す

さて後半・・・と言う気になります。
オルセー近くのRERミュゼドルセー駅から一路ロンシャン競馬場を目指してPORTE MAILLOT駅へ。
どうしてロンシャン競馬場を目指したかと言うと、だんなの人が会社で「ちょうどついた日にG1くらいの大きなレースがあるから見てくるといいよ」って言われたからなのです。

でも日本からその競馬場を目指す人が少ないらしくインフォメーションも少ない。んでPORTE MAILLOT駅について224のバス停を探してもない。バスの運転手に何度か聞いてもあっちだ!こっちだ!とま逆をさすの。3人目の運転手が「ロ、ロンシャンね、オッケー乗りな」って言うから乗ったら数分後に「ここで降りて歩くといいよ」だって。お金を払おうと思ったら「いいよ」って。それで少し歩くと公園があったの。ロンシャン競馬場はブローニュの森の奥にあるの。
うーーーんどっちへ行ったらいいの?と闇雲に進むわけにもいかず車に乗ろうとしているおじぃさんをつかまえて聞くと「え!まぢ。ロンシャンは知っているけどここからはえらい遠いよ。どうせいくなら・・・そうだなぁオートビュス(バス)でオトゥイユ駅まで行くのがあるからそれに乗って歩くといいよ」と言われた。
まぢっすか。確かに方向的にはあっていたみたいバスの運転手の言うことは。でも歩いたら日が暮れちゃうよぉ。だから「ただで良い」って言ったのね。

それがオトゥイユから歩いた歩いた。近くにオトゥイユ競馬場はあったけどそれよりもまた遠い。全然見えない。ロンシャンまで行くバス停を見つて「!」しばし待ってみる。でも時間になっても来ない。よく見てガイドブックの巻末の「役立つフランス語」を見る。あれ?日曜日がこの時刻表にないよぅ。と言うことは来ないってことね↓
そういえば大学の頃習ったような。(フランス語の授業でね・・・曜日とか)

殺人鬼のように栗がぼとぼと落ちる中また2人で歩いた。(だんなの人はあきらめるかと思ったけど意外と頑張ったよ)歩いた歩いた。本当にロンシャン競馬場に着くのだろうか?っておもう頃にインフォメーション(標識)があるから諦め切れない。
結局またブローニュの森の一部の公園に着く。(ま、森なんだからずっと公園のようなものなんだけど)犬を遊ばせている人に聞くと「ロンシャンならこっから5分だよ」と言う。ほんとーーー!ってことでまた歩く。
「あったーーーあったーーー」
ロンシャン競馬場が向こうに見えた。一安心してやっと給水ポイントにも出会う。きゅーーっとビールを飲む。(2人で小ジョッキ1杯よ)一気に飲み干した。
そして向こうに見えるロンシャンを目指した。午後3時過ぎ。日本では競馬は4時くらいには終わっちゃうからあせったよ。フランスは午後から競馬が始まるから終わるのも多少は遅いかと一縷の望みも持って。

ロンシャン競馬場見つかる

私たちの目前に競馬場が広がる!でも観客席は遥か反対側。
え!?外周を行くの?競馬をしない方(私を含め)ご存じないと思いますが・・・競馬には3,000mを超えるレースもあるとかでこの外周いくつよ?結局遥か反対側に見える入口にたどり着くのに3km以上あるってことです。
だんなの人がずんずん歩くので頑張って後ろからついていきました。実は何度もくじけそうに。

やっとゲート。(いやー本当やっと。かれこれ2時間くらい歩いたよ)入場料がガイドブックによると1,000円くらいかかるってことだったんだけどお姉さんがフリーで通してくれた。ラッキー。でももうレースが終わるって事ぢゃ!
ま、とにかく狂喜乱舞で?入場。きゃぁぁぁぁ。
レースはまだ残っていたみたい。とりあえず馬を見にターフへ。このレースが終わったら馬券を買ってみよう!なんてことに。でも買い方がわかんない。見終わると近くに日本人らしき人が!(こんな辺鄙な場所にいるのはよほどの物好き)「日本の方ですよね?」って言うと「そうです」とニコニコ(^−^)していたので買い方がわからないので教えてもらったの。
彼は(のちに名前も聞かずに別れたのだけれど、だんなの人が勝手に「アラカワ君」と名づけていた)学生で大学最後の夏の1ヶ月をヨーロッパぐるぐるで過ごしているとか。(あ、私はその名づけを聞いて「アラカワ」と言うカタカナ名前だと思っていたら(無機質な感じ)だんなの人は「荒川」と考えていたらしい・・・まどっちにしても仮名アラカワ君だけどね☆)
アラカワ君は今日ロンドンからユーロスターに乗ってモンパルナス(南パリ)のドミトリー(雑魚部屋)に荷物を置いてロンシャンに来ているとか。

残りの2レース(もあった)を一緒に見て帰りの(私たちが駅から乗ることができなかった)バスに一緒に乗ってPORTE MAILLOT駅まで戻ってこられました。そうそう、バスは224線ではなく244線でした。(ガイドブックの誤植か?)本当にありがとう。アラカワ君。
バス停はRERのPORTE MAILLOT駅からよりも地下鉄のその駅からのほうがわかりやすいみたい。ちゃんと看板も出ていたし。
帰りのRERに乗るとだんなの人が疲れと一緒にあのシャワーのついていないホテルの部屋のことを思い出したらしく急激に不機嫌に↓。

ホテルへの不満は募る

んでんで、私の心配したとーーーーり、部屋にはベッドと小さなデスクそして洗面所しかなかった。ちなみにホテルの人は洗面所をシャワーと言っていた。(洗面器はwashbasin)ちがーー。ま、私も悪いんだけど。
だんなの人は「こんな旅行いやだー」とか言っていたの。私もびっくり。学生のバックパックツアーじゃないんだからさ。(ま、似たようなもんなんだからさ)
って、んで明日ホテル探しをしようと思ったの。(だんなの人はもういい、って言っていたけど、やっぱり疲れて帰ってきてお風呂がないのはね)今日はとりあえずフロントの隣のシャワー室でシャワー浴びました。
また夕飯食べに外に出ようと思っていたら不貞寝zzzzzzz。気づいたら3時。私は昼の3時かと思って「ひゃぁ!寝過ごした」と言ったらだんなの人が「夜中の3時だよ」だって。
デスクの電気がついていたから昼だと思ったのだよ。あぁぁびっくし。前途多難なたびの幕開けでした。

 
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