インドぐるぐるバス旅行  2001年7月5日〜9日
home
 

 インドはやっぱりインド

 

今日は6時半起床と、日を追っていくごとに起床時間が遅くなって嬉しい。だって皆疲れてきているもの。
45分には荷物を外に出して・・・と。ぶんちゃんはお腹の調子が悪いみたい。
ホテルのレストランに行くと一人参加の女の子がかなり調子悪そう。笑顔が消えているもの。食べたくないと言って、時間まで部屋で寝ているとのこと。
一人で参加しているし、体調崩すとかわいそうだなぁ。「先生」がかなり心配している。

私はいつものごとくピンピンしてる。野菜もあまり食べていないのに体調が、とりわけ腸の調子がいつもより良いような気がしていた。
中学校2年のときに中国の西安、かんよう、に行ったんだけどそん時は本当、ぎゅるぎゅるぎゅるってお腹壊して帰ってきた。10日間の旅で3キロの減量に成功したのだ。
あああ、あのやわな頃が懐かしい。(昔はもっとデリケートだったのね)

まあ、人間どこ行っても健康なのが一番だよ。だって、旅が台無しになってしまうものね。その点、この体に健康に感謝している。
特にアジアに行くとやはりわかるよね。ぶんちゃんは取り分けて菌に弱い体質なんだけど菌の多そうなインドに行くのはすごい危険なんだけど、インドに行って病気になるのもインドに行きたいから本望なんだって。ぶん母に怒られたらしい。「もうあんた!アジアに行くのは止めなさい」と「私はインドに行けるなら死ねる」くらい言ったらしいけど。
(まあ、帰ってきて死んでいたのは言うまでもない・・・)

今日はアグラからデリーに戻ってデリー市内を観光です。夕方の便で帰るのでとても効率のよい観光プランだよなぁ。
昨日より道路も良いのでバスに乗っている時間は若干少ないとか少なくないとか。
途中、草むらでお尻を出している人がちらほら。
下水施設が整っていないところはこうして野原で用を足すのは当たり前なんだって。
草原を見ていると人もたくさんしゃがんでいるけど動物も多い。孔雀だって羽を広げて求愛ダンスしてくる。
猿の親子が塀縁を歩いていたりする。

熊使いがやってきて鞭で熊を威嚇すると猿轡をされた熊がしゃきっと立つ。それは?芸って程でもないだろう。バスの外からお金をくれと叫んでいる。
電線が切れてしまっているのかその修理をしているところでバスが立ち往生していると男の子がやってきて何か書くものをくれ!と言うジェスチャーをする。
私はそのジェスチャーを見るとイランの映画『運動靴と赤い金魚』を思い出す。
2人の兄弟が並んで勉強しているところを。ボールペンって大切なもんなんだよな。
カンさんに聞くとお坊さんが巡礼して村にやってくるとお土産としてボールペンとか書くものを持ってきてくれるから、それでボールペンをせがむのではないかと。

バスの窓は多分、開かないようになっている。その方が、諦めがついていい。
インドには富める者は貧しき者に施しをする、と言う思想があるそうだけれども、インド人間でもそのタイミングは難しいらしい。
もらえるものはもらいたいという主義だからワラワラと人が集まってくるのだ。
そんなことを知らない日本人がやったらもっとすごいことになってしまうだろう。
だから窓は下手に開かないほうが良いと思った。
バスには大きく「TORIST」と書いてある。これって、わかりやす過ぎー。まあいいけど。

デリー近くになると渋滞すらあった。そこにはお腹をすかせた子供たちが渋滞で止まっているバスの周りに集まってきて口に手を当てて、何か食べ物をくれと言っている。
胸がきゅーっとなるから、見ないようにしてしまった。人間とは。

カンさんがデパートに行きます〜と言うので、デパートらしいものを想像していたけど全然違っていた。大きな日本人専用お土産やさんですな。
インドシルクのパシュミナや衣類、ビャクダンの彫り物、大理石の象眼細工、アクセサリーと今まで行ったお土産物やさんの集大成のようなお店。
私が買いたいものも買えそうなものもなかった。
ただ1つクラフトのきれいな小物入れ。とてもかわいいのであげるあてもなく3つほど買ってみた。何を入れようか?なんて考えもせずに。(ただおいてあるだけでかわいい気がしたし)


昼食はインド流中華料理。中華料理というと海鮮が浮かぶかもしれないが内陸にあるデリーにそんなものはない。しかもスパイスはインドのものを使っているから、中華?と思ってしまう。まあ、カレーは出ないってこと。
ゴールデンドラゴンって言うレストランで地元のお金持ちのインド人しか来ないようなところ。
ヤキソバがとてもおいしかった。やるじゃんインド。

それからインド門を見に行ったの。凱旋門みたいな形なんだけどインドにはこうした門が他にももう1つあるんだって。今目の前で見ているのは「INDIA GATE」でそのもう1つって言うのは「GATE OF INDIA」って言うらしい。訳すとおんなじじゃん。
ここにもいろんな物売りやパフォーマーたちがいた。
蛇使いもいたよ。

初日にラージガートに行っておいて良かった。だって暑いもの。しかも時間がゆったり取れるし。今日の観光場所のメインである「ラクシュミー・ナーラーヤーン寺院」へ行った。
バスから降りて地下道をほんの少し歩いて行くんだけど、途中に露店のスパイスやさんや蛇使いがいておもしろかった。蛇はくたびれたコブラを操る?(クタクタしてあんまり操っている程でもなかった)の。でも、こんなのインドでしか見られないような気がした。
レッドスネークカモーーーン。(砂漠の方では良くあるらしいけどね)

ラクシュミー・ナーラーヤーン寺院は1938年にインドの大財閥ビルラー家の寄進によって建立された、ヒンズー教の寺院。やはし、インドの金持ちってすごいわね。
ここはインドのお寺なのでまず入り口にガネーシャがいます。(2日目の日記参照)
入ると正面にラクシュミーとビシュヌの夫婦神様が祭られているの。艶っぽい顔なのよ。
神様の顔が見られるなんてなんかありがたいでしょう。私はこのお寺、結構気にいってしまったわ。なんか、インドの歌謡曲みたいな曲も流れていたし・・・なんとなく神様と親しもう♪って言うような娯楽っぽさを感じたからかな。
両脇にはシヴァとパールバディが祭られていて、外に出るとやはり両脇にハヌマーンとガネーシャが祭られていた。大理石なのに熱くて歩けない〜。あぢぢぢー。

なぜ。ブラフマーとサラスヴァティはいないんだろう。カンさんに聞いてくるの忘れちゃった。ああ、残念。
帰りにもう一組の女の子グループのうちの2人が蛇使いを写真撮ったらチップをくれーと追いかけられた。怖かったー。でもカンさんが話をしたら行っちゃった。
良かったね。

最後に時間が少しあるというので市場に連れていってもらった。でもねー、暑いの。なんだか何かを見て楽しもうっていう温度じゃない。もう思考能力ゼロ。
こういうところ来たら絶対はしゃぐのに。香港の女人街を小さくした感じ。
私は香港の男人街の方が好きだからちょっと違うけど。(ガラクタ市ね。わかりやすくいうならば)

大統領官邸前を通りながら空港に向かうんだけどその途中に紅茶やさんがあるというのでそこに寄るとのこと。
残ったルピーは全部ここで使った方がいい。と言われた。
英会話の先生に紅茶買っていってあげようー。
そうそう、紅茶と言ったらイギリス、ではなくインド、なのよね。
ちょっとレクチャーを受けた。
紅茶はいろいろ種類があるけど皆が良く飲む紅茶として「ダージリン」これは薄い紅茶だからストレートに良いんだって、で、もしミルクティーが飲みたいなら濃い「アッサム」が良いらしい。そうなんだー。なんか、紅茶っていろいろあるけど私はストレートが断然好きだからダージリンを中心に飲めば良いのねー。
他にはスパイスがあったのでチキンカレースパイスを買ってみた。(これは帰って早速、作ったのさ。散々インドでカレー食べたっていうのに)

空港に到着するとカンさんはロビーには入れないと言うのでバスを降りたところで涙涙のお別れをしたの。ガイドさんがこんなに重要だとは今までの旅行で考えたこともなかったもの。
空港のガイドさんとバトンタッチしたけどそのガイドさんはチェックインをしたらゲートにはは入れないからすぐお別れ。
2時間近くをこの暇な空港で過ごさなきゃならないなんて。でも、思ったよりは大きくてお店もあった。いっちょまえにデューティーフリーショップなるものも。でもね、インドなのにルピーは使えないって言われたのよ。どういうこと。それ以外にも民族ものを扱っているお店や革製品や、紅茶のお店もあった。どこもドル表示だった。そうなんだ。
だから、カンさん残ったルピーはここで使い切った方が良いって言ったのね。
会社の上司と同期にお土産買っていくのを忘れていたので紅茶ショップで紅茶を購入。おいおい、さっきのところで買ってあげれば良かった。
1つだけスナックスタンドはルピーも使えたの。

搭乗時刻にはまだまだ時間はあったけど、グランドホステスがゲート近くに行ってくれというので移動した。壁にかわいい象の絵が書いてあるの〜。
でもね、インドは空港と空中の撮影は禁止されているから撮りたい気持ちを押さえたさ。
なんでこんなところにこんなに興味をそそる壁画を書くんだよ〜。

帰りの飛行機は映画もやらないし、着いたら朝だから、もしかしたら会社に行くかもしれないのでお酒も飲まずに寝てました。皆も疲れちゃって相手にしてくれなかったし、ぶんちゃんは他のあいているシートに移動してご飯も食べられないくらい調子悪くなっちゃったの。大丈夫か〜。

美紀ちゃんは帰って、午後から仕事に行ったんだって。もう偉すぎ。
うちに帰ったら、まだだんなの人が家にいたので久々に話をして送り出したの。
会社に電話したら部長が「大丈夫だよ」と言うのでお言葉に甘えて即効寝ました。
ぶんちゃんはやはり病院に一度行ったようです。
今度、行く機械があるなら、もっと普通のインドが見たいね〜なんて言っているくらいだから全然懲りてないけど。でも気づいたけど聖なる川、ガンジズ川見てないよ。
おーーーーい。

最後まで読んでくださってありがとう。
感謝。ダンニャワード。また次の旅で会いましょう〜。

 index//6前半/6後半/

 
inserted by FC2 system